十数年前に仕事でスウェーデンに行ったのですが、その時の衝撃は今でも忘れられません。
スウェーデンに詳しいわけではないし、調べたわけでもないのでどこまで合っているかわかりませんが、当時、現地で聞いたり体験したことを書いてみます。
9月のストックホルムは結構寒くて、長袖が無いといられないくらい。近代的な街並みの市街から一歩旧市街に入ると歴史のある古き良き北欧の街並みが広がっている。
まずびっくりしたのは人件費が高いこと。物価も高い。しかもどれも税金が馬鹿高い。感覚的には日本の倍くらい高い印象。
ほかにも、レストランとか、店員さんの人数によって値段が違うとか。
現地の人と仕事をしている時も、16:45には帰る準備を始めて、17:00には建物を出なければいけなかったり。
ある日、エンジニアさんがいつもより早く帰るというので、ちょっとまってまって、あと少しでキリがいいからと引き止めようとしたんだけど、「彼、今日は子どもの世話をする順番だから早く帰らないといけないんだって。昨日は奥さんが世話をしたから」と説明された。
そしてまだボクたちがいるのに、照明を消して帰ってしまった。
なんでも経営者より労働者の権利が強く保証されていて、残業とかありえないし、なにか労働者に不利なことがあろうものなら経営者が罰せられるみたいな感じらしい。
子育ても、男性も女性と同等に育児しなければならず、育休も必ず取らなければいけないとか。それが当たり前だから取ったら出世に振りになるとかは当然無いらしい。
働かざるもの食うべからず的な考え方で、男性だからとか女性だからとかももちろん無いらしい。
けれど社会保障はしっかりしていて、医療は無料で、教育も大学まで無料。
家の経済状況に関わらず、学びたい人は学ぶことができる。
国民的スポーツはゴルフで、ボートの所有率が高いらしい。
税金はとても高いが、定年後は生活が保証されていて、早く定年になってのんびり暮らしたいとみんな思っていると話してた。
「今年はバカンスが二週間しか取れないと言ったら、家族からひどいブーイングをうけた」という首相の発言がニュースになっていた。一般の人は1〜2カ月取るのが普通らしい。
あと、徹底的な個人主義で、たとえ友人が麻薬をやっていても、それは個人の問題だからというクールな側面もあるとか。
ちょうど行った時はなんでかは聞かなかったけど、イスラム系の移民が車に箱乗りして旗を振りながらデモをしていた。
社会保障についても、本当にこのまま続くのか?みたいな議論もあるという話も聞いた。
なんか労働問題も、男女問題も、あれもこれも、日本だったら「え、そんなの無理でしょ」って思っちゃうようなことが政策として実現していて、市民の意識もぜんぜん違っていた。
当時の順位はわからないけど、2017年の民主主義指数、スウェーデンは第2位。日本は41位。
それが正しいか正しくないかとかではなくて、ああ、自分のまわりだけ見て「そんなのむりむり」って考えちゃだめなんだなと思ったのをよく覚えてます。